人生に全く必要ないと思っていたのに・・・人生の悪戯? 自転車編
今でこそ、自転車を所有していて本当に便利だなと思いつつ生活していますが、実家を出るまでの私は自転車の必要性をほとんど感じたことがありませんでした。実家は最寄り駅から徒歩3分という場所にあったため、どこにでも歩いて行けるし、我が家の生活には自転車のじの字もないほどでした。もちろん、外に出れば自転車が行き交っていましたが、別にそれを見て、ほしいとも思いませんでしたし、むしろ自分とは関係ないもの、必要ないものと思っていましたね。
しかし、そんな私の生活を揺るがすことが起こったのです。中学1年生の夏、学校主催のサイクリング大会に参加するために、どうしても自転車に乗る必要がありました。そう、私はそれまで自転車に乗れず、かと言って乗れなくてはいけないとも思ってこなかったのですが、この事態に考えを改めることになりました。それから猛特訓してなんとか乗れるようになり事なきを得たのですが、その後また長きに渡り自転車から遠ざかってしまいます。何せ、乗る必要がないのですから。
再び自転車と付き合わざるを得ない事態に陥ったのは、大学生になった時でした。私は地方大学に進んだのですが、それはそれは敷地の広いキャンパスの大学で、端から端までなど到底歩けない距離でした。まぁ、端から端まで行く必要もなかったのですけれど、しかし、私は初の一人暮らしも開始することになっていたので、毎日の生活のための買い物もしなければならず、そのためには市の中心にあるショッピングセンターに行く必要がありました。学生宿舎から歩けない距離ではないですが、さすがに毎日放課後に片道30分歩くなど、到底無理な話でした。で、頼りになるのは、そう、自転車。と言う訳で、先輩達の勧めもあり、入学と同時に自転車も学生宿舎の購買部で求めたのでした。
自転車に乗るのは、実にあの中一のサイクリング大会以来だったかもしれません。ちゃんと乗れるかドキドキしました。・・・ヨロヨロしたものの、なんとか乗れた時はホッとしましたね。それから大学卒業まで自転車君と仲良くすることになった訳で、いつの間にやら私の生活になくてはならないものとなっていったのでした。
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